ばいばい、だけど共にあるように

 

貴方の夢は何ですか?

今まで、何度夢を諦めてきましたか?

何度新しい夢を持ちましたか?

 

 

自分の人生の主人公は、産まれてから死ぬまでずっと自分です。どんな人生にも分岐点がたくさんあって、どの道だとしても、歩いているのは自分です。悩んで選択した道、環境のせいで選択を余儀なくされた道、色んなしがらみを越えて選択した道。今歩いているこの道は、絶対にどこかの分岐点で何かの選択をした道だと思います。

 

誰もが一度は考えたことでしょう。

「この道を選んでいなかった自分は……」

それは、夢を諦めなかった自分かもしれないし、夢を諦めた自分かもしれません。そんな自分を考えている間、"もしもの自分"は貴方の心の中に住んでいます。きっと、選ばれなかった"もしもの自分"が、私のことを忘れないでね、とやって来るんだと思います。

笑う度、この道を選んで良かったと思うでしょう。ふざける度、この道を選んで幸せだと思うでしょう。怒る度、この道を選んだ分岐点を思い出すでしょう。涙を流す度、この道を選んだことを、後悔するかもしれません。

でも、そんなこの道の自分のことも、"もしもの自分"に見てもらいたい。

笑ってふざけて怒って涙して、それだけ語り尽くせない想いがあるから。無謀に思えたかの試練も選択も、今は愛おしいと思えるから。

これは君の歩く道にいたら出会えなかったことだから。

 

夢見た場所にやっと立てたから、パラレルワールドの自分とは、ばいばい。

それと同時に、約束をしました。ずっと話していた約束の場所へ連れていくよ。

違う分岐を選んだ"もしもの自分"は、貴方の中で違う道を歩んでいきます。それは貴方に最も寄り添ってくれる仲間なんだと思います。だって別人じゃない、自分の心にいる"もしもの自分"だから。

 

"もしもの自分"にばいばいをして、次の一歩を踏み出すことは凄く怖い。だけど、ばいばいした"もしもの自分"となら、ずっと歩いていける。

何度折れそうになっても、隣に君がいてくれたら、歩いていける。

 

これから流す涙は、君が歩く道にいたら流すことのない涙かもしれないけど、その先にあるのは君が歩く道にはない夢だから、まだ肩を貸していてくれないかな。

 

 

夢を諦めた数だけ、新しい夢を持った数だけ、自分の中には"もしもの自分"が存在します。

"もしもの自分"がやって来る度にあのときの分岐点を思い出すと思います。後悔もすると思います。戻りたいと思うと思います。

 

でも、"もしもの自分"が多ければ多いほど、今の自分を支えてくれる仲間が多いと言うことです。

"もしもの自分"はきっと今の自分を肯定してくれます。許してくれます。

そんな"もしもの自分"のためにも、今の自分がやるべきことをすれば、あの頃の僕らにきっと、今はちゃんと胸を張れる気がしませんか?

 

"もしもの自分"とばいばいをできたから、まだ終わりじゃない。俯かないでやってこれたから、前しか見えない。

 

「明日の朝が寂しくないように、ずっとずっと、君のこと思っているよ」

 

ばいばい、だけど共にあるように。

 

 

 

 

 

 

 

ペンライトを振ってるだけなのに、私達のことを光の海に、空に輝くオーロラにしてくれてありがとう。