ライブに行く、と言うことについて。
明けましておめでとうございます。
2020年は色々な事がありましたね。色々な、その8割くらいは、やっぱり新型のコロナウイルスによって、環境が、世界が変わってしまったことに起因するものだったのではないでしょうか。
人類、ふるいにかけられてんなと思います。
無闇に増えすぎたのかな。
今までの当たり前が当たり前じゃなくなりました。
2019年と全く変わらない生活を送っている人なんてきっといません。
学校や会社を始め、家族や友人同士など、人の集まる、社会と呼ばれるものが、動きを止めていきました。
そしてまだ、以前のスピードは取り戻せていません。
それでも、2020年の3月に比べたら、少しずつ、少しずつ、見えない敵のことがわかって来ました。
人間の知能がふるいの網に引っ掛かってくれて良かったです。
敵の出方がわかると、完璧ではなくとも、対策もしやすくなりますよね。
橋を叩きながら歩くように、ゆっくりと、社会が動いていくのを感じたのが5月頃でしょうか。
私の応援しているアイドルグループたちが動くのは、それよりもっともっとゆっくりでした。
腕が疲れるくらいに橋を叩き、時折目下の水面を覗きながら、けれど対岸に手を差し伸べることは忘れず、一歩一歩踏みしめて歩いていました。
会社として最後の集客ライブから約7ヶ月、様々な制約はあれど、対面でのライブが再開されました。めでたしめでたし。
でも、応援する側からしたら、その後の方が大変だったかもしれません。
人は選択をして生きています。
今日は何を食べようかと言う小さなものから、どんな将来を描くかと言う漠然としたものや、誰と人生を歩むのかと言う大きなものまで。
その選択に、急に命が掛かりました。
今までの人生で、命の係る選択をどれくらいしてきましたか?
私はきっと一度くらいです。
それが、この半年かそこらで、誰かの命に係る選択をたくさんさせられてきましたよね。
自分か、家族か、友人か同僚か仕事相手か。
自分の終わりが誰かのせいになってしまうかもしれないし、
誰かの終わりが自分のせいになってしまうかもしれない。
考えすぎかな?それくらいでいいと思いました。
ライブに行く、という事。
娯楽と、命の選択です。
行きたいけど行けないのではなく、
行けるけど行かない選択をした人が、
どれくらいいるのでしょうか。
きっとその選択は、ご自身の精神力を凄く使うものです。
晴れ舞台を見れないこと、数字と言う結果に残る一人になれないこと、行ける人に対する少しの黒い気持ち。
それらを押し込めて、けれどあまり感謝はされません。
自分で決めたことだから、と自分で責任を追い続けるといつか全てが嫌になってしまいます。だからたまには、どうしようもない何かのせいにしてくださいね。
あなたの選択は間違っていません。
では行く選択をした人が間違いなのかと言うと、これも間違いじゃないんです。
娯楽と命の選択をする人もいれば、娯楽に命がかかっている人もいる。
娯楽が仕事な人、娯楽を生活の中心にしていた人、娯楽のお陰で命が救われた人。
行く選択をした人は、仕事をしている人を救ったとも、自分の命を救ったとも取れます。
正解の無い選択をするのは、難しく、苦しいことです。
よく「しない後悔よりする後悔」と言いますが、考え抜いた上の選択で、少しも後悔のない未来は訪れないと私は思います。
大切なのは、後悔する覚悟を持って選択する事、
選択した道を、後悔を減らすために丁寧に歩く事。
自分の選択が不正解じゃないことは、自分にしか証明できません。
あなたの選択が、少しでもあなたを幸せにしますように。
やるせないまま向かえた2021年ですが、今年もどうぞよろしくお願いします。
最後までお読み下さってありがとうございました。